瀧神社について

・御由緒

 瀧神社は、古くから災厄を除く霊験あらたな神社として多くの人々に信仰されてきました。御祭神は素戔嗚尊・稲田姫尊・大巳貴尊の三柱を主とし、他に三女五男神をお祀りしています。また当社の境内にあたる丘陵は宇摩地方最大の古墳(市指定)で、かつてこの地方を支配した王の墳墓になります。そのような由縁から古くより多くの住民に参拝されてきました。


 室町時代に細川頼之が寺尾氏に命じ社殿を建立させ、この頃から神社としての信仰が始まったといわれています。江戸時代になると今村家が当社を管理するようになり、境内に薬師堂を建立しました。御祭神が素戔嗚尊ということもあり災厄を封じる神様として多くの人に参拝され、牛頭天王にあやかった牛馬の病気平癒・厄除祈願は三郡の信仰を集め、農家の人々が連れてくる牛馬が後を絶たなかったといわれています。明治時代の神仏分離令により薬師堂は廃止され、松柏町内の神社がこの地に合祀されました。また明治15年(1882)には宇摩郡・三豊郡・三好郡の有志が参道に厄除けの石段を奉納し、石階碑が建てられました。


 現在の本殿は貞享3年(1686)再建の社で現存する市内最古の神社本殿です。拝殿天井に描かれている竜の絵は、中曽根村今村伊八郎幽山斉が描いたもので、おそらくは薬師堂の天井に描かれていたものだといわれています。境内西側にある御大典石碑は、大正4年に天皇即位を祝い、松柏村横尾の北岡山3号古墳の石に犬養毅の筆跡を彫ったものです。


 当社は古くから厄除の神様として氏子地域だけでなく広い地域で信仰され、日々の感謝と幸福を願う人々の祈念が続いてきました。


・御祭神

素戔嗚尊/稲田姫尊/大巳貴尊

 

・年間行事

一月一日  歳旦祭・・・新暦一月一日の年始をお祝いする神事
二月三日 星まつり・・・旧暦一月一日をお祝いする神事
二月十七日 祈年祭・・・その年の五穀の豊作をお祈りする神事
五月三日 瀧神社例祭・・・瀧神社の年に一度のお祭り
六月三十日 夏越大祓・・・半年の罪穢をお祓いする神事
七月十七日  熊野神社例祭・・・摂社熊野神社の年に一度のお祭り
土用の丑の日 無病息災祈願(夏を身体健全で過ごせるようにお祈りします)
十一月十五日 七五三・・・子供の成長のお祝い(御祈願は他の日も受付けております)
十一月二十三日 新嘗祭・・・その年の収穫を感謝する神事
十二月三十一日 大祓・・・一年の罪穢をお祓いする神事